足利事件の容疑者として逮捕され無期懲役の刑で17年半もの長い期間刑務所で服役させられた、菅家利和さんがなぜやってもいないのに「自白」してしまったのかについて語ったそうです。13時間もの長い取り調べを受けたそうです。刑事から執拗に「お前がやったんだろう」と言われ、何度「やっていない」と言っても信用されず、結局疲れと不安から話をしないと前に進まないと考え自白に追い込まれていったそうです。警察にマインドコントロールされてしまったようです。こんな話を聞くといつ自分にも災いが降りかかってくるかわからなく怖い話ですね。当時の刑事たちの中で誰一人としておかしいなと思う人はいなかったんでしょうか。


 
「今から考えると自分でも分からないが、話をしないと、調べが前に進まない。早く終わらせたかったんだと思う」


菅家さんは「自白」の経緯をこう振り返ったそうです。


栃木県警の捜査員が自宅を訪れたのは1991年12月1日午前7時頃。「いきなり上がり込んできて、『子供を殺したな』と迫られ、女の子の写真を示され『謝れ』と言われました」。その日は知人の結婚式だったが、求められるまま警察署に向かったそうです。



署では「やったんだな」「やってません」といった押し問答が夜まで続いたそうです。


体液のDNA鑑定結果などを示されてもすぐには認めなかったが、「日は暮れ、心細くなって、このまま家に帰れないかもしれないと思うようになった」と言っているそうです。

 

気持ちが折れてしまったのは、取り調べが始まって約13時間たった午後9時ごろだったそうです。「刑事の両手を力いっぱい握りしめ、泣いてしまった」

 

「刑事は私がやったから泣いたと思ったらしいが、本当は、いくらやっていないと言っても聞いてもらえなくて、悲しくて泣いた。やけになってしまった」。


容疑を認めたのは、その後だそうです。後は「何か(話を)作らないと前に進まない」と、報道された内容に想像を交えて、犯行状況を話したそうです。



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